ロシア政府が来週中にも、米、カナダ両政府に正式に伝達し、実現への協力を要請するそうです。
≪大陸間輸送の大動脈に≫
[モスクワ19日大川佳宏]世界日報 1面 総合 2007/4/20 より
ロシア政府高官は十八日、ベーリング海峡両岸の米国アラスカ州とロシア極東チュコト半島を全長102キロの海底トンネルで結び、両大陸にまたがる6000キロに及ぶ鉄道・高速道路、石油・ガスパイプライン・送電幹線を建設する構想を発表した。
総建設費用は550億ドルから670億ドル(約6兆6千億円から8兆4百億円)とされる巨大プロジェクト。ロシアは米、カナダ両政府に来週中にも同構想を正式に伝達し、実現への協力を要請する。
プロジェクトを発表したのは、ロシア経済発展通商省生産力研究委員会のラズベギン副委員長。東シベリアのヤクーツクを起点にオホーツク海に面するマガダン、アナディリを経由しアラスカのフェアバンクスを結ぶ計画だ。ヤクーツク、フェアバンクスで、それぞれ既存の交通網と連結される。
同プロジェクトでは、海底トンネルはベーリング海峡が最も狭くなるチュコト半島のデジンョフ岬と、アラスカのプリンス・オブ・ウェールズ岬間(幅約64キロ)に建設。トンネルは三区間に分かれ、両岬からほぼ等距離にあるダイオミード諸島のロシア領ラトマノフ島と、米領小ダイオミード島でそれぞれ地上に出る。
トンネル三区間全体としての長さは、青函トンネル(全長53.9キロ)の約二倍で、トンネル部分の建設費は100億ドル(約1兆2000億円から1兆4400億円)。着工から完成まで10年~15年を見込む。
同プロジェクトの実現により、経済的立ち遅れが目立つ極東・東シベリアを横断し、北米大陸へ直接アクセスするルートが開かれる。ロシア政府は極東・東シベリアの石油・天然ガスなどの天然資源開発を加速させ、同地域発展の起爆剤としたい考えだ。
また、現在は海路が90%を占める北米・アジア間の貨物輸送を取り込み、年間7000万トンの貨物輸送を行う意向だ。ラズベギン氏は「輸送にかかる日数を二週間以上短縮するだけでなく、天候に左右されない安定した貨物輸送が可能となる」と強調している。
参考サイト
[http://www.iifwp-jp.org/Bering.html ベーリング海峡トンネルプロジェクト]
[http://www.jsce.or.jp/committee/rm/News/news8/tunnnel.pdf 世界の海底トンネルプロジェクト]
http://www.jsce.or.jp/committee/rm/News/news8/tunnnel.pdf
共: 米ロを海底トンネルで連結 計画進行中とタス報道 (1/1)
共同通信ニュース速報
【モスクワ17日共同】タス通信は十七日、ベーリング海峡を挟んでロシア極東のチュコト自治管区と米アラスカ州をつなぐ海底トンネル建設計画がロシア、米国、カナダ、英国、フランス五カ国の共同研究の下で進んでいると報じた。
ロシア側プロジェクト当局者の話として伝えた。これまでの調査結果は既に世界銀行、米ロ両国政府に提出され、同当局者によるとプロジェクト第一段階で五百億~六百億ドル、第二段階で百~百五十億ドルの予算を見込んでいるという。具体的な財源などは不明。
当局者は先の自治管区知事選に当選し、十七日に就任式を行ったロシアの政商アブラモビッチ氏との面会を希望しているとされ、計画の背景にはプーチン政権下でかつてのような影響力を振るいにくくなった政商の新たな利権獲得の思惑も絡んでいそうだ。
(了)
[2001-01-18-08:32]
[http://www.jsce.or.jp/what/hakase/bridge/16/ 土木学会/未来の橋はどうなるの!]